【御専用】マイセン 1880-90年 花の透かし彫りボーダー花絵 飾り皿 小

●製作年:1880-1890年頃
●1級
●サイズ
直径:17.5cm
高さ:2.5cm


以前大きいサイズを出品していましたが、半分の小ささでも完璧なスケールで縮小させる技術には驚きしかありません。むしろこちらの方がさらに精緻な表現にさえ感じさせます。

黄金時代に相応しい風格。。。マイセンにおいては造形、彩色、金彩、すべてにおいて手作業のみで行われるという所業です。それは18世紀の創業初期から一貫して変わっていません。時代ごとに様々な隆盛や苦難がありましたが、結果この時代では、マイセンの歴史上"全てにおける工程が最高水準"と評される時代になりました。

フォームはブリュールズアラーライ。現在透かし無しバージョンも出品しております。フォームに関する詳しい解説は文字数の都合上割合しますので、是非そちらをご覧いただければ幸いです。

マイセンの展覧会などではかなりの頻度で登場する逸品です。最上級の作品であるその理由…随所に金彩を施し、ボタン剣全盛期の香ってくるかのようなやわらかいフラワーブーケ、上位には欠かせない昆虫、そして精緻に描かれた愛らしい小鳥が3羽周りを飛んでいます。様々な要素を一つに組み込んだこれ以上ない贅沢な仕上がりだからです。さらに、焼成における難度は最高度と言われるフォームで、このような複雑な形に透かしを入れるマイセンの職人技はもはや普通ではありません。焼成中の失敗は幾度となくあったはずで、それらを乗り越えたごくわずかな成功作です。

コンディションにおいても、この手のタイプは経年により境目が失われていたり、修復が施されていたりと難ありなものが多くありますが、一部小傷や金彩の僅かな薄れのみで乗り越えており、大変美しい状態を保っております。

このような素晴らしい作品を当時の上流階級の人々は自室に飾ることで自らのステータスを表現していたのです。多くの人間を魅了してきた素晴らしい逸品をこの機会に是非ご検討ください。

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